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神楽屋形と木遣り唄
2010年4月4日、五条川沿いに古墳巡りをして歩いていたとき、大口町の堀尾公園の手前で、祭囃子が聞こえてきて、路地の向こうから小さな山車がやってくるのに出合った。

この日は、八剣社の祭礼で、この小さな山車は、名古屋を中心とした地域に伝わる「神楽屋形」というのだそうだ。


神楽屋形は、「日本の民俗 23 愛知」によると、

「神楽(かぐら)とふつう呼んでいる。これは伊勢代神楽の獅子頭を納める御輿を形どったものであると思われる。
農民が他部落と競い、豪華なものにしている。ほんらいは獅子舞がついているのであるが、なかには獅子頭のないものさえある。この屋形につけた小太鼓をほそい竹をけずった撥でたたく。この澄んだ楽の音をそれぞれ自慢してたたいた。」

「(大きな山車は町人の芸術であるが)棒の手や神楽屋形は農民のものである。」

この神楽屋形の屋根の飾りは、「堀尾金助とその母」。

 

この地の八剣神社は、堀尾氏の館の跡に建てられているので、祭りの主役は、日本武尊ではなく、「金助とその母」になるんだなあ。

そして桜満開の掘尾跡公園で大口町伝統芸能保存会が木遣りを披露するということで、ステージ前の芝生に腰をおろして待つ。

 

11時からということだったが、なかなか始まらず、11時半ころになって祭囃子が聞こえてきて、そちらへ行くと小口神社と白山神社の神楽屋形がひかれてやってきた。

 

しんがりは河北地区の木遣の一団がやってきて、これはなかなかカッコイイ。